こちらの患者様は、「歯茎からは何もしていなくても血が出て、食事中も歯が揺れて痛くて噛めない」との主訴にて以前副院長が勤務していた医院に来院されました。
通院していた歯科医院では全く問題ないと言われたそうですが、痛くて我慢できずおかしいと考え、思い切って歯医者を変えようと決意され来院されました。
上下顎の特に奥歯が歯周病や歯の破折により重度に骨が溶けている、重度歯周病の診断となりました。
患者様には抜歯が必要なことを説明し理解いただき、抜歯後の治療をご説明したところインプラント治療をご希望されました。また審美的な治療も希望され、その他必要部位はセラミック治療をご希望されました。
今回ご紹介する患者様は、副院長が以前勤務していた医院にて2022年頃までに治療を終了し、留学から帰国後は患者様にとっては遠方にはなりますが引き続き当院にメインテナンスで通院していただいております。
今回はインプラント治療終了後3年経過した症例について詳しくご説明します。
(副院長が以前勤務していました三好プリベント歯科様より、許可をいただき掲載しております。)
初診時と治療終了後3年




初診時


初診時のお口の状態は、右上と右下の仮歯は割れ、左上の仮歯は取れてなくなり、左下のブリッジは壊れている状態でした。
痛くて噛めないし、口臭も気になるのに、先生に相談しても問題ないとだけ言われとてもお困りの状態でした。
インプラント治療の流れ


まずは診断用ワックスアップという作業を行います。こちらで患者さんと私たちで共通のゴールを設定し、気になるところがあればこの時点で修正を行います。家を建てる際の設計図みたいなものです。
診断用ワックスアップを元にインプラントの埋入位置の決定をして、埋入後は同じ形の仮歯を製作します。
常に噛める状態であることを意識しながら治療の順番を考えます。治療期間はかかりますが、その間に噛めなくてご飯が食べれないということは一切ありません。
治療終了


3年経過していますがとても良好な状態です
治療後のメインテナンス
インプラント治療は、終了後のメインテナンスが非常に重要になります。
治療終了後も当院に3ヶ月に一回欠かさず受診してくださっています。
そのおかげもあり、治療終了3年が経過していますが、何一つトラブルが起きておらず、とても満足頂いております。
患者様にも最近「佐久間先生にインプラント治療をしてもらい本当に良かった。インプラント治療をして人生が変わりました。」と仰って頂けてとても嬉しかったです。
詳細情報
| 年齢・性別 | 60代・女性 |
| 治療内容 | 奥歯7本のインプラント治療(骨増生処置)、 セラミック治療 |
| 治療費用 | ・奥歯インプラント:428,000円(税込)×7 ・骨増生処置:70,000円(税込)×7 ・セラミック治療(前歯):118,000円(税込)×11 ・セラミック治療(奥歯):78,000円(税込)×3 |
| リスク・副作用 | 手術直後は一時的に腫れや痛みが出ることがありますが、通常は数日で落ち着きます。 |
インプラント治療は、失った歯を補い、自然な噛み心地を取り戻せる優れた治療法です。しかし、手術を伴うためリスクや注意点もあります。長く快適に使うためには、適切なメンテナンスと定期的な検診が欠かせません。当院では、患者様の口腔状態やライフスタイルに合わせた最適な治療計画をご提案しております。インプラントについて気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。あなたに合った治療法を一緒に考えていきましょう。
監修者情報

副院長 佐久間 俊光
経歴
- 2015年 北海道医療大学歯学部卒業
- 2015-2016年 恵佑会札幌病院歯科口腔外科研修医
- 2016-2020年 北海道大学歯学部大学院冠橋義歯補綴学教室(歯学博士)
- 2020-2022年 三好プリベント歯科勤務
- 2022-2023年 テキサス大学ヒューストン校(アメリカ)歯周病インプラント科留学



